卒業の思い出の品の中でも、重要書類の部類に入る卒業証書。卒業証書を今後使うことはあるのか。使うとしたらどんな場合なのか。いつまで保管しておいたらよいのか。最適な保管場所は?捨てたいけれど捨てられない人のための3つのチェックで、手放せるかどうか確認していきましょう。
卒業証書の管理
卒業式の思い出の品といえば、真っ先に思い浮かぶのは卒業証書ではないでしょうか。
卒業証書を手に記念写真を撮った人も多くいるでしょう。しかし、そんな卒業証書を卒業後に活用した人が、どれだけいるでしょうか。卒業後に開いた回数を思い返してみましょう。使わなくても家のどこかに収納しているはずです。時を経た今、どのように管理してきたか思い返してみましょう。
大切な自分の人生の記録であるにも関わらず、卒業証書の管理については無頓着な人が多くいらっしゃいます。あなたは卒業証書をどこに置いているか聞かれて、即答できるでしょうか。そもそも、卒業証書は何のためにあるのでしょう。そしていつまでとっておけばよいのでしょうか。
いつ使うのかを考えると、捨ててもいいのかどうか決めることができます。モノは増えていく一方なのに、収納スペースには限界があります。部屋をスッキリさせるためにも、卒業にまつわる思い出の品を整理してみましょう。
卒業証書の現状
卒業証書は筒状のものや見開きのものなどが多く、収納しにくいアイテムです。それゆえ、押入れの奥にしまいこんでいたり、クローゼットの最上段に押し込まれたままだったり、管理がずさんな場面に時々遭遇します。
私は家庭内の整理収納作業で個人宅を訪問していますが、貴重な収納スペースから卒業証書が出てくると、必ず言われるのが、
「こんなところにあったのか」
「これってとっておかなきゃならないけど邪魔」
一体卒業証書はいつまでとっておけばよいのでしょうか。
1. 義務教育の場合
卒業証書と一口に言っても、小学校、中学校、高校、大学など複数所有している人が大半です。それらすべてを保管しておく必要があるかといったら、答えはNO。義務教育については、提示する場がほとんどないからです。
もし、思い出として保管したいのであれば、データで残すという方法があります。スキャナーで読み取れば、場所もとらず、いつまでも美しいままで保管することができます。
ただし、「思い出フォルダ」などの名前を付けておかないと、パソコン内で迷子になってしまう可能性があるのでご注意を。
2. 高校の場合
高校卒業の卒業証書を使う場面とは?と考えると、これも使う場面はほぼないと言えます。
例えば、卒業後何年かしてから大学受験したいと考えたときに必要なものは、高校で発行する「卒業証明書」です。手数料は数百円かかりますが、送料を払えば遠方にいても手に入れることができます。
少子化の影響により、学校が統廃合や閉校になる場合があります。公立高校については県の学校教育課などに相談して対応すればよいですが、私立高校の場合はそれができないため、今後卒業の証明が必要になりそうな人は原本を保管しておくのが賢明です。
しかし、前述どおり、使う機会はほぼないと考えて良いです。思い出としても卒業証書そのものよりも、それを持って撮った写真の方が思い出に残っているはずです。
もし保管するのであれば、筒状のものであれば卒業証書以外の賞状などと一緒にまるめて保管するのがおすすめです。バラバラに持っているよりも、紛失の可能性が低くなります。
3. 大学・専門学校の場合
大学や専門学校についても同様です。しかし、高校卒業時よりは、就職や転職などで卒業の証明が必要なケースが出てきます。これについても、大学が発行する卒業証明書や成績証明書の提示があれば問題ないです。
余談ですが、以前、卒業後に別の大学の科目等履修生の願書を出した際、戸籍抄本の提示を求められました。当然のことながら、結婚して姓が変わっても、卒業の証明をしてもらえます。時間は多少かかりますが、管理のスペースを考えれば、証明してもらうためにとっておく必要はないと言えます。
まとめ 「自分の生きた証を整理する」
卒業証書は実家に置きっぱなし、という人もいるかもしれません。帰省した折には是非、卒業証書に限らず思い出の品、いいかえれば「思い出の証」と向き合ってみてはどうでしょうか。
代用できるものがあれば代用し、データで管理できるものはパソコン内で管理する。本当に必要であれば、それがどこにあるのか分かるように収納しておくことをおすすめします。
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子育て中に住宅展示場アドバイザーとして3年間勤務、その間にキッチンスペシャリスト、福祉住環境コーディネーター、色彩検定などの「住まいの心地よさ」にかかわる勉強を積み重ね資格を取得。
その後、企業様向け個人様向けに、お片づけの困りごと個別カウンセリング・提案、お片づけに関する講座、セミナーを通じ「ものを減らす日常に変えていく」整理方法と「体とココロに無理のない」収納方法の暮らしの提案をおこなう。その他自宅スタジオや県内各地で整理収納サロンを開催。
整理収納アドバイザー1級認定講師(HKSA0124)
インテリアコーディネーター2級認定講師(111049A)
NPO法人 ハウスキーピング協会 公認資格認定講師
キッチンスペシャリスト(20-2-01126)
福祉住環境コーディネーター(20-2-01126)HP:《ほ・は・ば》
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ブログ:ゆたり
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