家庭で灯油を安全に保管する方法と注意点
厳しい寒さが続く季節に、欠かすことのできないストーブの燃料となる灯油。移動販売車が来たときや、ガソリンスタンドやホームセンターで購入することができますよね。 そんな灯油をご家庭で安全に保管するために、心得ておきたいポイントをご紹介します。
1. 灯油を安全に使用するために注意すること
灯油は、保管状態が悪いと変質してしまいます。変質した灯油を使うことでヒーターが故障したり、事故に繋がる恐れもあります。シーズン中、使い切れなかった灯油は、来シーズンに持ち越すのではなく、処分することをおすすめします。
灯油の処分は、ガソリンスタンドや販売車、不用品回収などで引き取ってくれます。もちろんすべての店舗が行っている訳ではないので、持ち込む前に電話で確認しておきましょう。
また、灯油を保管する場所は、直射日光が当たらない室内がおすすめです。高温や多湿でも変質しやすいので、温度や湿度にも気をつけましょう。
2. 外で保管しなければならない場合は?
室外での灯油の保管は不向きですが、室内にはスペースがなく保管できないという方もいらっしゃいますよね。そんな場合は、室外用の灯油タンクを使用しましょう。
室内用の灯油タンクだと、紫外線を遮断しきれなかったり、雨や結露などの水分、温度変化に耐えきれない可能性があります。灯油の変質を防ぐためにも、室外で保管する場合は、専用のタンクを使ったり、雨水を避けられる軒下で保管しましょう。
また、雨水を避けられても、寒い季節は結露も起こりやすくなっています。灯油は、水分と混ざってしまうと使い物にならなくなってしまいます。給油のあとは、結露が侵入しないように、しっかりとフタを閉めましょう。
室外で保管する場合、「温度」「水」「紫外線」で変質しやすいだけでなく、「盗難」のリスクがあることを覚えておいてくださいね。
3. 灯油は取り扱いにも注意しよう!
「危険物第4類第二石油類非水溶性」に分類されている灯油は、保管だけでなく取り扱いにも注意が必要です。給油タンクに灯油を注ぐときに、くわえタバコなど「火気は厳禁」です。日頃から馴染みのあるものですが、「危険物」とされる灯油は、40度以上で気化し、引火の危険性があるのです。
・火気厳禁
・換気や通気を行う
・給油時は、ストーブなど機器のスイッチを切る
・使用後はしっかり手を洗う
・子どもやペットの手が届かないようにする
などに気をつけて、安全に取り扱ってくださいね。
まとめ
「保管状態さえ良ければ来シーズンも使用できる」という意見もありますが、灯油が腐敗しているかどうか判断できない場合は、事故や故障を防ぐためにも使用しない方が安全だと言えます。変質しないよう、正しい保管方法をとり、暖かく冬を越してくださいね。
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