「減らす・分ける・収める」違いを知って賢くきれいに整理収納!
「整理収納」と一言で言いますが、実は正しい手順があるんです!
その順序を理解して作業をすれば、いつもよりも早く、そして段取りよく、 さらにストレスなくお部屋が片付きます。
「減らす」って?? どうすればいいの??
整理とは「乱れているものをそろえ、ととのえること。不必要なものを取り除くこと(大辞林)」 とあるように、物を「必要か、必要でないか」に仕分ける作業を指します。
その第一歩が「減らす」ということ。まずは、棚や引き出しから物を全部出し、本当に必要な物かどうかを判断していくことからはじめましょう。いらない物・複数個ある物は厳選し、思い切って捨てる・売る・あげるを実践していきます。
物の種類や数のチェックをすることによって、今後同じ物を2個3個と買ってしまうこともありません。 そうすると、自然と節約につながることにもなります。
今すぐ必要でないが捨てるに忍びないという物もあるかと思います。 高かったから…、もったいないから…、と気持ちの整理がすぐにできない物もあることでしょう。 そういうものは、箱などにまとめていれておき、半年・1年ごとに見直ししていきましょう。
「分ける」ことは作業効率アップの近道!
減らす作業が終わって、部屋がスッキリしたら次は「分ける」です。 様々な視点で物をグループ分けしてみましょう。
ここでは衣類やカバン、アクセサリーを例に挙げて説明していきます。
- アイテム別で分ける(スカートはスカート、TシャツはTシャツ…など同じ仲間分け)
- シーン別で分ける(結婚式のときに使うカバンやアクセサリーを一緒にまとめておく)
- 使用頻度で分ける(たまに使うカバン、年1回しか使わないカバンなどを別々に分ける)
これらの分け方を組み合わせて、すべての物をグループ分けしていきます。
そうすると、使用頻度の低いものは少し取り出しにくい場所に置いても良いとわかりますし、毎日のように使うものはできるだけすぐに手の届く便利な場所に置かなければならないということがわかります。
「収める」収納は整理ができてからのお楽しみ
整理収納3ステップの最後、ついに「収める」までやってきました。
収納スペースに物がパンパンな状態になり、「収納場所がない!」とお困りの方がよくいらっしゃいます。 しかし、ここまで整理収納の手順に沿って作業を進めてこられた方は、物が既にかなり減らされていることに気づくでしょう。
そうすると、減った分のスペースが意外と空いていて、無駄な収納家具を買わなくてもスムーズに物を収められます。 ですので、収納する前に、必ず「減らす」「分ける」作業=整理がとても大切なのです。
また、収める作業で一番良くないやりがちなポイントが! それは、スペースができたから…と、とにかくめいっぱい詰めて収納してしまうこと。
空間がもったいない!と思ってしまう方もたくさんいますが、風通しができて、すぐに奥に置いてあるものが取れる、 全体の2割ぐらいが空いていると感じられる状態がベストです。
まとめ
整理収納が苦手だという方も多いと思いますが、毎日引き出し1個を片付けると決めて作業をしてみましょう。できるところからコツコツと片付ける。そんな毎日の積み重ねで、賢くきれいに、お部屋を整えていきましょう!
この記事の執筆者
守田 順子
(もりた じゅんこ)-
建築士・インテリアコーディネーター・整理収納アドバイザー
<建築×インテリア×整理収納>
建築士として、企画・設計・営業・現場管理などあらゆる角度から、住宅や事務所をはじめ、カフェや物販店等の店舗、百貨店内施設、公共施設に至るまで、様々な案件の業務に携わる。手掛けた物件は、通算1000件以上にのぼる。
住まいづくりと整理収納で家を整えると、家事と気持ちが断然楽になった自身の経験から仕事・家事・子育てに忙しい女性の一助になることができればと、大阪市福島区に「守田整理収納建築研究所」を設立。
暮らしやすさを大切に“間取り・動線・インテリア”の多面的な視線からおこなう整理収納サービスを得意としている。
ホームページ:http://www.morita-labo.jp
ブログ:http://ameblo.jp/morita-labo