お子さまのお稽古や、自分の趣味としてヴァイオリンをお持ちの方が多いですよね。美しく繊細な音色を奏でるヴァイオリンはデリケートな楽器でもあります。ヴァイオリンをいつまでも大切に愛用するために心がけたい保管方法についてご紹介します。
ヴァイオリンの基本の保管方法
ヴァイオリンを保管するときに気をつけなければならないのが「直射日光」です。また、高温や湿度の高い場所も苦手としています。例えば、「夏の暑い日に車でレッスンに通い、レッスン後も車の中で保管し続ける」などは絶対にしないように注意しましょう。
高温や激しい温度変化でヴァイオリンが変形し、本来持っている美しい音色が出なくなってしまう恐れがあります。また、落下など衝撃にも弱いので、温度や湿度に気を配り、そして安全である場所で専用のケースに入れ保管するように心がけましょう。
メンテナンスもしっかりと行おう
美しい音色を保つために、保管方法や環境に気をつけるだけでなく、メンテナンスやお手入れをしっかりと行いましょう。
まず演奏が終わったらヴァイオリン専用のクロスを使って、ボディーの手垢や汗をしっかりと拭き取りましょう。手垢や汗が残っていると弦の消耗が早くなったり、劣化の原因となってしまうからです。
保管する際は弓を緩めて、ヴァイオリンに負担がかからないようにしておくのが理想的です。消耗品である弓毛、弦は定期的に交換を行いましょう。専門的な知識が必要となるので、自分での張替えが難しい場合は楽器店などに持ち込んでプロに交換を依頼するのが良いでしょう。
眠らせっぱなしのヴァイオリンは危険!?
日常的にヴァイオリンを触る機会があり、お手入れやメンテナンスもしており状態もチェックしているという方は心配ありませんが、昔ヴァイオリンをやっていたという方が、押入れやクローゼットなどでヴァイオリンを眠らせっぱなしにしているケースもありますよね。決して安いとは言えない高価な楽器ですから、なかなか処分することも出来ませんもんね。
ただ、押入れやクローゼットは多湿となりやすい環境でもあります。使う予定がなく長期保管していたとしても、定期的にケースから出して状態のチェックは行いましょう。湿気による変形やカビ、古くなった弦のサビが広がるなどのリスクもあるからです。
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まとめ
美しく繊細な音色を奏でるヴァイオリンは、とてもデリケートな楽器でもあります。日頃のお手入れ、メンテナンス、状態のチェックや保管環境に気を配りながら大切なヴァイオリンをいつまでも愛用できるようにしましょう。